足立 克己 氏

株式会社 東芝
技術企画部 技術戦略室 技術管理担当
シニアエキスパート

Bluetooth®の技術トレンドと今後フォーカスされる領域 Bluetooth®は新規事業創造のためのDXツールです –

1965年生.1994年株式会社東芝入社.同社マルチメディア技術研究所にてMobile PCアーキテクチャ関連の研究開発を行う.PC Card, SD Card, DVDなどの新規メディアの立ち上げおよび普及.MPEG-4を用いたPCや携帯電話等,動画通信バスを有したモバイルデバイスの開発およびメディアプロセッサのPC実装.Bluetooth,Wi-Fi等のWPAN/WLAN通信技術,およびDLNA等のネットワーク技術の立ち上げならびに普及に貢献する.

BluetoothではプロモータとしてSIGの立ち上げ,UPFの主催,AV WGの立ち上げおよび牽引を行う.Bluetooth搭載Windows PCおよびBluetooth PCスタックをいち早く市場にリリースし,音楽再生中の電話応答などのAV基本ユーセージを提示,市場を牽引する.さらに,ヘルスケアICT産業創造のため,Continua Health Alliance日本地域委員会に参画し,Bluetooth PCスタックをContinua対応させてデータフォーマットを統一,日本でのヘルスケアビジネスの創造,およびSW薬事の成立等に貢献している

現在はBluetoothをプラットフォームとした,Sensing & Controlコンテナフォーマットの統一と,個人・デバイス認証のためのプラットフォーム,センサーネットワークを用いたビジネスの創造を,インフラ側から仕掛けるための規格・企画・開発の推進に従事している.Bluetooth SIG のBoDメンバー,およびWi-Fi Alliance等の東芝メインコンタクト.

本講演では,Sensing & Control で目指す,センサデータの収集/解析による情報の価値化/知識化と,状況ドリブンで行う選択条件提示を紹介し,今後フォーカスされる領域と,新規事業創造のDXツールとしての活用事例を紹介する.

Bluetooth無線技術について

毎年40億近くの製品が出荷されるBluetooth技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティはBluetoothの機能拡大に取り組み続け、世界中でイノベーションを推し進め、新市場を創り出し、通信の定義を塗り替えてきました。今日Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワーク等、様々なソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。